ブランドって何だぁ？

パンドラってご存知ですか？ギリシャ神話のパンドラの箱ではなく、インターネット・ラジオ局の名前なんですが、普通と違うのが、このラジオ局、リスナーの好みの曲を徐々に学習していき、似た嗜好のリスナーが聞いているものを推奨してくれるんですね。アマゾンのような協調フィルタリングをアルゴリズムとして持っているのかどうかは分かりませんが、使い勝手は似ています。時折、はぁ～っ！？ってな選曲もありますが、特定のジャンルやミュージシャンにこだわりのない雑食な小生には概ね便利なシステムです。

パンドラ

一方、従来型のラジオ局が危ない、なんて話をよく聞きます。インターネットの家庭や会社への高い浸透率、加えてiTuneの台頭など、今までと同じビジネスモデルではどんどん立ち行かなくなっていくでしょう。だからといって、ラジオがなくなるわけではないはずです。１０年、２０年前とは、生活者のラジオとの関わり方が変化しているだけであって、生活者とのそういった関係性や最も関連性の高いタッチポイントを工夫すればまだまだ新しい形態が生まれて来ることが予想されます。

そういう意味でここでは、スクイーズ・ボックスなるものをご紹介します。別になんて事のない箱ですが、インターネット接続のラジオで、パンドラ とのマッシュアップを実現しています。

では何故、マッシュアップしたのか。それは「隙間」を見出したからです。自分の好きなタイプの曲をいつでもレコメンしてくれるパンドラ というラジオ局は、ＰＣ（インターネット・ブラウザ）という制限があるが、折角時間をかけて自分の嗜好性を学習させたのだから、本来は場所の制限無しで活用したいもの。だから家の中を自由に持ち歩けるパンドラ専用のインターネットラジオを開発したようです。アイデアはたったそれだけ。ちなみにパンドラに限らず、データ化されているものならフォーマットに関わらずほぼなんでも演奏できる模様。また、無線コントローラーの有効距離は通常の無線ＬＡＮの３倍だそうです。価格は約３万円。売れるかどうかは分かりませんが、「隙間」の目の付け所は参考になると思います。

Squeezebox