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2006年7 月30日 (日)

鏡よ、鏡よ、鏡さん...鏡というメディアについて。

ホーム・オートメーションにも色々ありますが、ただ便利さだけを追求するだけではなく、ちょっとはエンターテインメントの要素もあったりするといいとは思いませんか?どうも日本人は超一流の技術は開発しますが、その辺がイマイチ下手なような気がしますね。

で、こちらは、「マジック・メッセージ・ミラー」なる品物。普段は何の変哲も無い鏡なのです。

Magicmirror1

例えば、お風呂の準備ができたり、あるいは庭に人が侵入したことを温度センサーで探知すると、ディズニー映画に出てくるようなキャラクターが鏡に映し出されてその情報を伝えてくれるのです。

Magicmirror2

このサンプルでは執事としてこんなトーンで話します。


この商品を提供しているのは、ThemeAddicts という会社でして、実はテーマパークのアトラクションや映画のSFX効果なんかを制作するプロの集団で形成されているのです。だから、このような演出を考えたり具現化できるんですね。今後の広告のあり方への一つのヒントのようにも思えます。

鏡を使った広告といえば、アド・ミラー というものがあります。こちらはトイレに設置している例です。

Admirror11

Admirror2

例えば劇場であれば、次の映画の予告であったり、デパートなんかであれば特売会場の催し物案内や地下食品売り場の時間限定セール情報なんてのを流したりすると効果的でしょう。一番単純に考えると化粧品の類が最もアピールできる商材かもしれません。特に女性向けには。

但し、下にあるプロモーション・ビデオのように、発信する情報を欲張ってなんでもかんでも入れちゃったりすると、ただのスパムと化してしまい、人々はすぐにそのメディアを意識から遮断してしまうようになるので慎重な配慮が必要ですよね。


自分の顔をチェックするのが鏡の大きな役割だったりしますが、もう一つよく使われるのが、自分のファッション・チェック。

こちらは香港にあるアパレル関係の大学 が行っている実験でして、試着室に選んだ洋服を持って入るとRFID により、横のタッチスクリーンにその他のお勧めアイテムがコーディネートされて映し出されると同時に、その情報が店員にも送られ、店員が次の試着の用意を迅速に行う、ってな仕組みになっています。

Mirroradvice_1

買うか買わないかが決定されるかもしれない試着室という閉ざされた空間でのこのようなレコメンデーションは、正に「真実の瞬間」を逃さない手法だと思います。コンテキスト広告はインターネットだけのものにあらず。これからの広告におけるメディアの定義のヒントにもなりますね。

ちなみに、上の香港の例は今月10日付の記事なのですが、日本では既に去年の7月に日立製作所がミラグラフィ というものを発表しています。

Hitachimirror1

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